これはトレードする時において自分の資金管理のために非常に重要な項目となりますので、まだここの理解が不十分な方はぜひ今回で覚えてトレードに活かしてみてください。
証拠金について
実際に取引を行う上で大切になってくるのは
- 必要証拠金
- 有効証拠金
- 証拠金維持率
の三つになります。それぞれについてご紹介します。
必要証拠金の計算方法
必要証拠金とは、ポジションを立てるために必要になる証拠金です。1ドル100円のドルをいくつ買うのか、そのために必要証拠金はどれくらいになるのかなどの重要な基準になります。
例えば、アメリカドルを110円で1Lot=100,000通貨購入したい場合、レバレッジが1倍の時約1,100万円ほど必要になります。しかしXMのレバレッジを仮に最大888倍分利用するとしたら
110円×100,000通貨÷888倍=11,000,000÷888=12387円だけの証拠金で済むことになります。
必要証拠金というのは、お金を動かすために必要な預かり金と言えます。今回の例の場合には12443円を担保にして、レバレッジをきかせて1100万円を運用しているということになります。
FXを取引するうえでは口座にお金を入金し、そのお金を証拠金として取引を行います。XMの場合には888倍までの取引が可能になります。5万円の入金であれば、最大4440万円までの取引が可能になります。このように、証拠金以上の取引ができることを、「レバレッジ(てこの原理)が効く」と言います。
このレバレッジを効かせることにより、FXは少額からでも大きな利益を得られる可能性があります。一方で、小さいレバレッジをかけている時より大きな損失を被る可能性があることも意味しています。
XMではこの必要証拠金について簡単に計算をしてくれるツールがございますので、まだ計算が早くできない方はこちらを使えば便利に必要証拠金を割り出すことができますのでぜひ試されてみてください。
有効証拠金
有効証拠金は、あといくらをトレードに回すことができるのかという余力を示しています。例えば資本金100万円で今ドル円の通貨ペアをいくらか購入していて、含み損を30万円ほど抱えているとします。その場合余力は100万-30万=70万円なので有効証拠金は70万円となります。これは他の通貨ペアや追加でドル円をトレードしたいときに必要になってくる指標です。
含み損益とは、ドル円が110円の時に100,000通貨(1100万円)の買いポジションを持った時に、この後に、ドル円が111円になった場合、そのポジションを売ることで、10万円の利益が確定します。しかし、このポジションを売らずに持っている場合には、まだ利益は確定しておらず、10万円の含み益を持っているという状態になります。含み損益というのは、今現在持っているポジションのまだ確定していない損益を指します。1万円の利益が出ている場合には、有効証拠金は
証拠金500,000円+含み益100,000円=600,000円
有効証拠金は為替レートが変動すると同じように変動します。1ドル110円だったレートが109円になると100,000円の含み損が出ている状況となりこのときには、
証拠金500,000円ー含み損100,000円=400,000円
が有効証拠金となります。
証拠金維持率
証拠金維持率は、実際にどれくらい危険な水準でトレードを行っているのかを示す値です。この値は高ければ高いほど資金がショートする・強制ロスカットされる可能性は低くなります。
最初に証拠金50万円で、1ドル110円の時に、レバレッジ888倍で100,000通貨の買いポジションを持った場合には、
必要証拠金=(ドル円110円)✖(Lot数100,000通貨)➗(レバレッジ比率888倍)=12,387円
となります。このときの証拠金維持率は
有効証拠金500,000円÷必要証拠金12,387円×100 = 4036%
となります。この後にドル円が109円まで下落したとすると
有効証拠金は400,000円に減り、必要証拠金は109円×100,000通貨÷888=12,274円に減ります。
この場合の証拠金維持率は
有効証拠金400,000円÷12,274円×100%=3258%となります。
証拠金維持率が一定水準を下回ると強制ロスカットが発生します。強制ロスカットは最初にあなたが元金として入金したすべての証拠金がなくなることを意味します。XMの場合では、ロスカットは証拠金維持率が20%以下になると発動します。ですので過度なレバレッジをかけることは証拠金維持率の低下にも繋がりますので、その辺りも考えて取引を行わなければなりません
XMの場合は、ポジションを持つと、必要証拠金・有効証拠金・証拠金維持率が表示される仕組みです。
まとめ
チャート分析やファンダ分析などはいわば取引における攻めの分野です。対して資金管理は取引の守りの部分にあたります。この資金管理などが杜撰なほど相場で生き残って行くのが困難になりますので、徹底して自分のお金を管理できる能力を養いましょう。