MT4_MovingAverageTouchの概要
MT4_MovingAverageTouchは仕組みがシンプルなEAとなっています。
基本的なルールは以下の通りです。
買いエントリー
①移動平均線が上に傾いている
②価格が移動平均線にタッチしたらエントリー
売りエントリー
①移動平均線が下に傾いている
②価格が移動平均線にタッチしたらエントリー
非常にシンプルですよね!
なので、移動平均線を使っているトレーダーが自動でトレードするのに使うのにも最適ですね。
ちなみに決済ルールについては、損切りが100pips、利確が300pipsとなっています。
これほどの値幅がすぐに動くというのはなかなかないので、一度エントリーしたら1週間から2週間は放置する必要があるEAといえます。
MT4_MovingAverageTouchのバックテスト結果
資金 100,000JPY
通貨ペア GBPJPY
時間軸 一時間足
スプレッド差 4.0pips
期間 2019.10.22~2020.02.21
MT4_MovingAverageTouchをテストした結果は、残念ながら約4か月で-28,214円となりました汗
やはり現在の相場だとトレンド追従型のEAは利益が出しづらいということでしょうか。
エントリー回数は6回、そのうち勝ちトレードとなったのが1回のみ。
総利益は約3万円、総損失額は58,211円となっています。
ストップが100pips、利確が300pipsなので、平均損失は-11.642円となっています。
試行回数が少ないのでこれだけで全てを判断することはできませんが、製作者が言う通り、フィルターをもう一つくらい追加(特に利確と損切りの判断)が必要かなと思います。
これだけだと、移動平均線にタッチで自動エントリーするだけのEAと考えたほうが良さそうです。
MT4_MovingAverageTouchを実際に稼働させた結果
先週稼働させていたMT4_NonStop_EAは微損で撤退、EAの稼働を切った後にドル円は上昇トレンドが発生していたので残念なことをしてしまいました。
恐らく今週稼働させていたら、MT4_NonStop_EAは100pip以上稼げていた可能性がありますね。
肝心のMT4_MovingAverageTouchは、含み益の状態ではありますが+12,139円で終了、約121pips獲得してくれています。
実際のところ損切りまであと1pipsの状況で、本当にギリギリでした。
別にジャストのタイミングでエントリーできているわけでもない(むしろ結果的には高値買い)ので、このEAのおかげというよりはこの週にトレンドが発生してくれたおかげといえます。
一応利益が伸びてくれてはいますが、利確まであと180pipsもある状況なので、今回は手動決済することになりそうです。
MT4_MovingAverageTouchを使ってみた感想
MT4_MovingAverageTouchは完全にスイングトレード用のEAです。
通貨ペアはこのままで、損切と利確の距離を加えれば、いい感じになるのではないかと思います。(後ほど別のルールで検証しています。)
シンプルなEAなので、自分ルールにカスタマイズしやすいのがこのEAのメリットかもしれません。
300pipsレベルのトレンドこそ発生しにくくなってきてはいますが、移動平均線は現在でも通用するインジケーターなので、勝ちEAになる可能性は秘めていると思います。
MT4_MovingAverageTouchを徹底検証
それではバックテストの条件をいくつか変更して、MT4_MovingAverageTouch を徹底検証してみたいと思います。
どのバックテストも資金は10万円スタート、テスト①~③は値幅の大きいGBPJPY(スプレッド差4.0pips)のみを対象にします。
期間 2019.10.22~2020.02.21
利確100pips
損切50pips
利確と損切の条件を変えただけで、いきなりいい感じのバックテスト結果が出てきました!
四か月で資金が+47,567円なので、月利にすると10%以上となっています。
エントリー総回数は38回、勝率は42.11%、リスクリワードレシオは1:2の状態に設定しているので稼働させればさせるほどプラスになる可能性を秘めたEAといえますね。
期間 2019.10.22~2020.02.21
利確150pips
損切50pips
利益を150pipsに伸ばしてリスクリワードを1:3にしてみた結果、成績は逆に悪化、-38.838という結果になりました。
総取引回数はテスト①とほぼ同じ35回ですが、勝率が20.00%まで低下した結果、大きく総利益を減らしています。
期間 2019.10.22~2020.02.21
利確50pips
損切25pips
その後、同じ一時間足でリスクリワード1:2を維持してテストしてみましたが、結果的には損切50pips、利確100pipsのテスト①の結果が一番良かったことがわかりました。(損切100pips:利確200pipsといった他の条件では基本的にマイナスな結果となりました)
それではテスト①の設定を元に、他の通貨ペアで検証してみたいと思います。
スプレッド差2.0pips
期間2019.10.03~2020.02.21
ドル円では-2,065のマイナスとなっており、勝率も37.50%(勝6/16回)と低い状況となっています。
ユーロ円一時間足
スプレッド差2.7pips
期間2019.08.22~2020.02.21
ユーロ円は残念なことに-84,350円、勝率は20.83%(24/43)となっています。
テスト①の設定はポンド円には良かったのですが、他の通貨ペアだと通用しないようです。
なので、もしテスト①の設定でMT4_MovingAverageTouchを稼働する場合は、GBPJPYのみで稼働させたほうが良さそうです。
ちなみにEA元々の設定だと、ユーロ円はより損失が広がりましたが、ドル円は2019.10.03~2020.02.21で+24,762となっています。(ただし3回しかエントリーしていないので注意)
まとめ
MT4_MovingAverageTouchはシンプルなプログラムである分、追加設定が必要なEAだということがわかりました。
移動平均線にタッチしたらエントリーというシンプルな設定なので、自分で追加設定をしやすいのもポイント、色々と試しがいがありそうなEAです。
初期設定のままでは損切100pips/利確300pipsのため、強いトレンドが発生しにくい現在の相場ではなかなか利確してくれず、バックテストではせっかく利益が乗っていたトレードが結果的に損失になってしまう場面が何回か見られました。
実際に一週間使ってみた感想としては、運よく利益が10%程度出てくれたものの、エントリータイミング自体はあまり良くなく、いつ損切になってもおかしくない状況でした。
今回検証した限りだと、ポンド円に限って言えば損切50pips/利確100pipsの設定がいいテスト結果を出してくれたので、実際に使ってみたいという方は今回のテスト結果を是非参考にしてみてください。