週明け窓狙いのトレード
週明けの金曜 終値から月曜 始値の間でレートの差が開くことを窓開けと言います。窓開けが起こった場合には、窓を埋める方向にレートが動く確率が高いことで知られています。海外ではこの窓(GAP)だけをまとめたトレード本が出版されているぐらい有名なトレード手法で、高勝率なことからこの窓開けを利用して稼いでいるトレーダーも数多くいます。そもそも週明けの窓は、どうして開くのでしょうか。また、窓埋めトレード(別名:ギャップトレード)はどのようにして起こるのでしょうか。
今回の記事は、週明けの窓に注目して、ギャップトレードのコツを紹介していきたいと思います。
なぜしチャートの窓が出現する?
土・日曜日は、欧米市場でも日本市場でも、ほぼすべてのFX業者が休日になるため、FXトレードはできなくなります。為替の売買を行うインターバンク市場も静かで、土日は休日となるためにFXトレードもほとんど行われません。ところが、中東やドバイなどのイスラム諸国では金曜日はお休みで、日曜日は平日になっている地域もあります。そのため、欧米諸国が休んでいる土日でも中東諸国でわずかながら取引が行われており、為替レートは変動します。
また、週明けは日本時間の午前3時ごろにオセアニア市場から始まるのですが、日本でトレードができるようになるのは月曜日の朝7時ごろですね。週末にビッグニュースがあったり、ファンダメンタルが変化したりした場合に、オセアニア市場で大きく相場が変動いてしまう可能性があり、窓が大きく開くケースもあります。
その結果、月曜日の朝のレートが週末レートとは違うレートで月曜日にスタートすることになります。このときに、発生するのがチャートの窓です。
FX初心者は、為替の価格変動を予測することができないため、金曜日の夜にはポジションを決済したほうがいいかもしれません。
窓埋めが稼げるといわれる理由
窓埋めトレードが稼げると言われる理由は、窓が開くとその窓を埋めるためにチャートがその方向に動く確率が高いからです。2018年6月から過去二年間のデータ分析によると9割の確率で窓埋め方向に為替が動いていくということが分かっています。
『埋まらない窓はない』という名言がつくほど、窓埋めトレードは勝率が高く非常に注目されています。
「窓埋め」のトレード方法
窓が開いたときには窓を埋める方向に為替が動くと予想します。
例えば、下落して窓を開けてスタートした場合には、上昇するだろうと予想できますので、買いのポジションを持ちます。逆に、上昇して窓開けした場合には、窓を埋める方向にチャートが動くと予測できますので、売りエントリーします。
月曜日の朝、市場開始後、30分程度経過したときに、エントリーします。過去のチャートを見る限り、窓は大きいほど埋める方向に動く可能性が高くなっているようです。狙う利幅はそのによって異なりますので、チャートを見て判断します。狙える利幅は5Pips~20Pips程度です。
しかし、土日の間に政府の要人の発言があったり、大きな経済的なニュースがあったりした場合には、窓が開いた方向にトレンドが発生してそのまま動くことが多いですので、窓埋めによる利益を狙うのであれば、大きなニュースがない土日などを利用するといいでしょう。
窓埋めは数分程度の短い時間で行われる場合も多いですし、数時間後に完了する場合もあります。窓埋めが完了するのに時間がかかる場合には、また違った要因やトレンドでの窓埋めになりますので、窓埋めによるエントリーを行うのであれば、時間を決めて30分程度で様子を見るといいでしょう。長くても1時間程度で決済するようにしましょう。
XMでは口座間両建てのハイレバレッジの窓埋め取引は禁止!
海外FX口座を使ったトレードでは、ハイレバレッジとゼロカットシステムがあることを利用し、複数口座で窓埋めトレードもできてしまいます。しかし、XMで口座間、つまりXM内で2つ以上の口座を利用して両建てを行うと利用規約違反となり、勝った場合でも負けた場合でも利益が没収になる可能性があります。一つの口座での両建ては可能ですが、口座を複数作って両建てすることは禁止されています。
両建てに関するXMの禁止事項については、以下の記事に詳しく執筆しています。