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STP方式とECN方式の違い。XMの約定率や注文の仕組みを徹底検証してみた。

かなめ
XMなどNDD方式を採用している海外FX業者は、口座の種類によってECN方式STP方式があるのをご存知でしょうか?

実は、NDD取引を導入している海外FX業者との取引スタイルは、ECN方式とSTP方式の2種類にタイプが分かれています。

ECNやSTPを説明する前に、「NDD方式って何?」と疑問に思った方は、以下の記事をご覧ください。

DD方式とNDD方式の違いは?XMの取引方式の魅力は何か、検証してみる

ECN方式やSTP方式はあまり聞き慣れない単語だと思いますので、今回の記事は、ECN方式とSTP方式の特徴や違いについて解説します。

ECN方式とSTP方式の違いをまとめてみた

STP口座とENC口座の違い
口座種類 STP口座 ECN口座
板情報 不可 MT5の一部・cTraderで閲覧可能
気配値 可能 可能
透明性
スプレッド 広めに設定されている インターバンク市場のスプレッドを提示
取引手数料 無料 設定あり
約定力 よい 流動性が低い場合、注意
リクオート(約定拒否) なし 流動性が低い場合、注意

ECN方式の特徴やメリット・デメリット

ECN方式とは「Electronic Communication Network」の頭文字をとった名称です。日本語では電子商取引という意味になり、FXではインターバンク市場での取引のことをいいます。電子取引市場はインターネット上の「中立な取引を行う場所」で、トレーダーからの注文はインターバンク市場に発注されて、その中で一番有益な価格とマッチングすることにより、価格が決まります。

簡単に説明すると『買いたいトレーダーと売りたいトレーダーがはっきりわかるシステム』になっています。そして、その注文した情報がブローカー(FX業者)内の取引部門を経由せず、そのままインターバンクへと直接流されるます。トレーダーと海外FX業者の間に利益相反が起きないために、非常に透明性の高い取引です。

国内でのFX取引では、トレーダーが発注した注文はそのままインターバンク市場に出ることはほぼありません。FX業者が間に入ってスプレッドや価格を調整しながら取引が行われて、価格が決定します。

ECN方式のメリット

メリット
  • スプレッドが狭い
  • 板情報が閲覧できる場合がある(cTraderは閲覧可能・MT4は不可)
  • 取引コストが全体的に抑えられる

スプレッドが狭い

ECN方式の口座は、FX業者がスプレッドに手数料を上乗せすることはありませんので、スプレッドは最小でゼロPipsから、広がった場合でも、1Pips以内で納まることが多いので、狭いスプレッドを実現することができます。

注意
ECN方式ではスプレッドの代わりに取引手数料が必要で、XMは片道0.5Pips(往復1.0Pips)の取引手数料が別途発生します。

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板情報が閲覧できる

株式取引などを行なっているトレーダーは身近に感じるかもしれないですが、基本的にECN方式は板情報などを見ることができます。

ECN口座では、電子取引所取引で「買い注文」「売り注文」を市場参加者同士で出し合う仕組みとなっているため、個人トレーダーだけでなく、ファンドやFXブローカー、銀行、証券会社などの売買が絶えずマッチングされています。ですから、市場参加者がどのような価格でどれくらいの注文を入れているのかという板情報を知ることができます。

板情報を見ることで、売買の様子を視覚的に判断することができますので、トレードに有益な情報が得られると思います。買いの注文が売りの注文を上回っているようなことがある場合には、買いの注文が集まっているので、価格が上昇しそうだといった予想もできますね。

MEMO
XMは、ECN口座を提供していないと考えられます。他のサイトでは、スタンダード口座をSTP口座、Zero口座をECN口座として紹介しているサイトもありますが、正式に公表されている事実はありません。XMは板情報を提供しておらず、「NDD取引方式である」としか公表していません。

インターバンク市場のスプレッドを提示

ECN方式の場合は取引手数料が発生しますが、取引のトータルコストでみると、取引回数が増えれば増えるほど、取引コストはSTP方式よりお得になります。特に、スキャルピングを主な手法とするトレーダーは、ECN方式の口座を使った方が有利だと思います。XMの場合、片道0.5Pips(5ドル)の手数料がかかりますが、Pips換算すると往復で1pips程度になるので、スタンダード口座と比較するとトータル取引コストは抑えることができます。

ECN方式では、オークション形式で価格がマッチングします。売買の注文が合うと、コンピューターによって即座にマッチングされて約定します。オークションの特徴として、自分の売り注文に対する買い注文があった場合には、すぐに約定します。一方、反対注文が少ない場合には約定せずにそのままの場合もあります。しかし、大口のカバー先(LP/リクイディティプロバイダー)も参加しているので、流動性が極端に低くなる日本時間早朝を除き、約定力はかなり高めです。

国内のFX会社などでは、スリッページが発生することもありますが、XMはそういったトラブルもありませんので、安心して取引できますね。

Zero口座について、もっと詳しく知りたい方はこちらを参照してください。

XMのスタンダード/マイクロ/ゼロ口座の違いは?オススメの口座タイプは?特徴をまとめてみた

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ECN方式のデメリット

デメリット
  • 入金額が多く設定されている
  • MT4では板情報を見ることができない

ECN方式のオススメ口座

ECN方式は、STP方式に比べるとプロ仕様の口座になっているためにボーナスがなかったり、最大レバレッジが低く設定されていたりします。Zero口座の場合は、最大レバレッジは500倍になっています。また、入金ボーナスやXMP(XMポイント)対象外です。どちらかというと、経験者仕様になっています。

MT4では板情報を閲覧できない

ECN方式のメリットとして、板情報を見ることができるという点があるのですが、MT4のプラットフォームでは板情報を閲覧できません。

板情報を見たいのであれば、「cTrader」という板情報が閲覧できる取引プラットフォームを使う必要あります。XMではMT4/5のみの提供ですので、cTraderを提供するAxioryやTradeviewという海外FX業者で口座開設する必要があります。XMが明確に「ECN口座」と公表している口座タイプはありません。

私がオススメするECN方式を採用したFX業者は、TitanFXAXIORYをオススメします。TitanFXAXIORYは透明性が高く、本当におすすめです。Titan FXはブレード口座、Axioryはナノスプレッド口座がECN方式です。Titan FXは日本語サポートが平日24時間、スプレッドも最狭水準なのでスキャルピングトレーダーも満足できると思います。

海外FX業者を徹底比較・レビュー!リスク別、目的別におすすめの海外FX業者を紹介します。

STP取引とは?

STP取引とは「Straight Through Processing」の略です。STP取引はトレーダーの注文を一旦FX業者が約定し、瞬時にLPやカバー金融機関に流す仕組みのことです。

LP(リクイディティ・プロバイダー)とは?
FX業者(ブローカー)に為替レートを提示する金融機関のことをLP(リクイディティ・プロバイダー)と言います。ブローカーは提携している複数のLPが出す為替レートに手数料を上乗せしてトレーダーへ提示します。

カバー先金融機関が多い方がマッチングの可能性も多いので、顧客にとって有利に働きやすくなります。しかし、STP方式の場合には、板情報を見ることができません。STP方式では、FX業者がトレーダーの注文を約定させるので、ECN方式よりも理論的には約定率は高い仕組みです。XMが高い約定率を維持できる理由ですね。NDD方式なので、トレーダーの注文は電子的に自社内の他のトレーダーとマッチングさせたり、インターバンク市場に流れます。

国内FX業者のDD方式のように、XMとトレーダーが利益相反関係になることはありません。

STP方式のメリット

メリット
  • 流動性が少ない相場でも約定率が安定する確率が高い
  • 取引手数料を気にしなくても良い

流動性が少ない相場でも約定しやすい

ECN口座に比較して、理論的には、流動性が極端に低くなる日本時間の早朝や金曜の夜中などで約定率が高いはずです。FX業者が仲介をしますがが、そこで変な調整をされることなどはなく、カバー先から顧客にとって一番有利なレートを自動的に算出してくれるので、どんな相場でも対応ができます。しかし、約定力については時間帯によって変わってくるので、ECNとSTPどちらが約定率がいいかというのは、簡単に比較できません。

MT4で不自由なく使える

ECN方式の場合には、どうしてもMT4が最適とは言いづらく、不便に感じる方がいらっしゃるかと思われます。その一方で、STP方式の口座なら、MT4のプラットフォームで不自由なく使うことができますので、初心者の場合であってもスムーズに取引できます。また、板情報などを見ても「トレードにどのように生かしたらよいのか分からない」といった場合やMT4以外のプラットフォームを使いたくない場合も、STP口座の方がオススメです。

ボーナスを利用して取引できる

XMのスタンダード口座を使っているメリットになりますが、入金するごとに入金ボーナスなどが受け取れますので、ZERO口座と比較すると、スプレッドは広めですが、ボーナスを加味した取引ができますので、あながち不利ともいいきれません。取引回数が少ない場合やそれほど取引量が多くない場合には、入金ボーナスを利用した取引を行うことができます。初めて海外FX会社を利用するのであれば、まずはスタンダード口座から始めてみるのもいいでしょう。

STP方式のデメリット

デメリット
  • スプレッドが広い
  • ECN方式とひかくする透明性が若干低い

スプレッドが広い

STP方式であるスタンダード口座を使っていて気付くのは、スプレッドの広さです。トレーダーのスプレッドがFX業者の利益につながっているので仕方がありません。ただし、取引回数が多いスキャルピングトレーダーはスプレッドの影響を無視できないので、取引コストが抑えられる口座タイプや海外FX業者を選択するのがオススメです。

XMはユーザー1人につき、8つまで口座開設できます。

複数口座について気になる方は、以下の記事をご覧ください。
XMで追加口座を作成する方法と複数口座を使い分けるメリット、解説します。

注意
XMでスタンダード口座からボーナス対象外のZero口座へ資金を移動すると、ボーナスが消失してしまいます。

ECNに比べて透明性が若干低い

ECN方式もSTP方式もどちらもNDD方式を採用していて、注文内容がきちんとインターバンク市場に送られるので、国内のDD方式と比較すると断然透明性は高いと言えます。ただし、STP方式ではECN方式に比べてカバー先銀行をブローカーが理論上は選択できる仕組みなので透明性が若干劣ってしまいます。

STP方式のオススメ口座

STPのオススメ口座はやはりXMのスタンダード口座です。最大レバレッジ888倍を提供し、XMが提供する3種類のボーナスも全て対象なので、XMの魅力を存分に味わえると思います。

かなめ
最初はXMのスタンダード口座を開設して、慣れたらZero口座タイプを検討してみてください!

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