かなめ
MT4_BandWalkの概要
今回ご紹介するEA「MT4_BandWalk」は、ボリンジャーバンドを使ったEAです。
今回のEAはボリンジャーバンドを使ったトレンドに銃張りするタイプのEAで、バンドウォークが発生した方向に自動的にエントリーしてくれます。
MT4_BandWalkは前回ご紹介した移動平均線を使ったEAと同じくシンプルなEAとなっていますが、実際に使ってみたところトレンド相場で大きく稼いでくれたので、是非稼働結果も併せて読んでみてください。
MT4_BandWalkのバックテスト結果
まずは初期設定のまま、製作者が推奨している通貨ペアと時間軸でバックテストしてみます。
資金 100,000JPY
通貨ペア GBPJPY
時間軸 四時間足
スプレッド差 4.0pips
期間 2018.10.31~2020.02.28
バックテスト結果では1年4か月で10万円が254378円に、2倍以上に資金が増えています!
初期設定では利確が300pips、損切が100pipsの設定となっていますが、このままの状態でも資産の推移は比較的安定して右上がりとなっていますね。
総取引回数は57回、そのうち勝ちトレードは19回で勝率は33.3%と、勝率に関して言えばやや低めの数値。
ですが、比較的長期にわたるテスト結果としては良い結果といえ、このままでも十分レギュラー入りできる実力を持っているEAといえます。
ただし、四時間足で稼働すると実際に結果が出るまでに時間がかかってしまいます。
そこで今回は、5分足に対応させてみるために試行錯誤してみました。
その結果できた設定がこちらです。
資金 100,000JPY
通貨ペア USDJPY
時間軸 5分足
スプレッド差 2.0pips
期間 2020.01.16~2020.02.28
テスト期間こそ短いものの、順調に右上がりとなっており、勝率も75%と高い数値を維持していることがわかります。
テスト結果としては、10万円が約1か月程度で120,443円に、月に換算すると利率が10%を超えているのでテストの結果はいい感じです。
肝心の設定ですが、時間足が5分足となった他、利確が20pipsで損切りが40pipsに設定変更されており、稼働通貨ペアはUSDJPYに変えています。
何度か他の条件で試してみたものの、その他の条件ではあまりうまくいきませんでした。
なので今回は、テスト結果②の条件で実際に稼働させてみたいと思います。
MT4_BandWalkを実際に稼働させた結果
先週稼働させていたEA「MT4_MovingAverageTouch」は+11,420円(+114pips)で手動決済、決済した後に大きく下落していたのでそのまま放置していると損切りとなっていました。
やはり上記のEAはもう少し決済ルールに工夫が必要かもしれませんね。
今週のEAの稼働結果はこちら。
総取引数は1週間で15回、そのうち勝ちトレードが12回で勝率は80%ちょうどとなっています。
肝心の利益は一週間で15,430円、なんと一週間で15%の利益を上げてくれました。
取引回数も多く、まさに寝ている間にどんどん利益が積み上がっていったので、このまま稼働させ続けようかどうか現在検討しています。
ちなみに、最後の利益が1,430円となっているのは土曜日に入る前に手動で決済したからです。
しかしその後更にポジションを取ってしまい、結局損切りで終了となりました。
また、損切りと利確の設定が2:1になっているので、コツコツドカンになる可能性もあるので注意したいところです。
MT4_BandWalkを使ってみた感想
実際にエントリーポイントを見ると5分足のボリンジャーバンド20でバンドウォークが発生した方向に、中央ラインからの戻り売り(押し目)の形でエントリーしていくようです。
トレンドが発生していればどんどん順張りで入っていくので、見ててやや心配ではありましたが、後から見ると良いポイントで戻り売りしてくれていて、結果も上々です。
ただし、今週の相場がラッキーな相場だった可能性はあります。
というのも、今回稼働させていた通貨ペアのUSDJPYが今週は大きく下落していて戻しも少なく、明らかに強い下落トレンドが発生していたからです。
今回のEAと相性が良いトレンド相場が発生していたからこそ、これだけ稼げたのは間違いありません。
バックテストの期間も短いので、今回の成績だけを見て良いEAと決めるのは早いといえます。
特に今回は、損切りよりも利確の幅が小さい損大利小タイプの設定にしているので、トレンドが発生していない状態、レンジ相場でどうなるかが非常に重要です。
なので、このEAに関しては次週以降も継続して様子を見ていこうと考えています。
MT4_BandWalkを徹底検証
それではMT4_BandWalkの5分足版を、他の通貨ペアでも検証したいと思います。
GBPJPYの結果は-1,486円のマイナス、勝率は66.6%とそこまで悪くないのですが、やはり損切りと利確の設定が2:1なので、トータルで損失の方が僅かに上回っています。
どういった損失が積み上がっていたかを分析したところ、やはり一時間足といった時間足単位でのレンジ相場で損失が積み重ねっていた模様です。
ただし、一度トレンド相場が発生した場合は10連勝しているので、一時間足でパーフェクトオーダーが発生しているときにエントリーするなどのフィルターを追加すればもっと成績が良くなる可能性があります。
EURJPYも同じく-2,325円とややマイナスの結果に、グラフを見る限り途中までは順調に増えていただけに残念な結果となっています。
他の通貨ペアも検証してみましたが、基本的にマイナスか良くて微妙なプラスといった結果が多かったので、理由はわかりませんがUSDJPY以外の稼働には向いていないようです。
ちなみに、元の設定(四時間足・損切り100pips・利確300pips)を他の通貨ペアで稼働テストしてみると、AUDJPYはプラスに、USDJPY・EURJPYはマイナスの結果となっています。
まとめ
今回は、XMの口座を使ってボリンジャーバンドのバンドウォークでエントリーするEA「MT4_BandWalk」の設定を変更して稼働させてみました。
EAのタイプとしては代表的な順張り型、バンドウォークが発生した方向に押し目買い(戻り売り)をしていくタイプのEAで、僕の設定では損大利小でありますが損切りの設定もしています。
実際に稼働させた結果としては、MT4_BandWalkの5分足用の設定はドル円のトレンド相場と相性が良く、今週は+15%で終了、もみ合いが予想される来週以降のドル円相場でどうなるかに注目です。
以上、ボリンジャーバンドのEA「MT4_BandWalk」のレビューでした。